不登校になってから、数か月が経ち、1年経ち・・・これがいつまで続くのか?と考えるだけで不安になり、辛い気持ちになりました。
もうすでに我が家は5年以上、不登校の親をしていて思うことがあります。
それは
「学校へ行くタイミングはいつ来るかわからない」
「行くかどうかもわからない」
です。
がっかりしてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
未来はわかりませんが、「子供が動きやすくなる環境」づくりはできるからです。
- 子供の心が安定する環境づくり
- 親(自分)の心が安定する環境づくり
結局、不登校の親ができることはこの2つなんじゃないか、と思うに至りました。
子供の心が安定することはもちろんですが、親の心も安定しないと子供の心も安定しないと思っています。
身近に不安定な人がいれば、引っ張られて不安定になったりしますよね💦
こんな風に思ってから、心理学的に『マズローの欲求5段階層説』という有名な用語があることを知りました。
そのことについて「その通りだな~なるほど!」と思ったので、ご紹介しようかと思います。
マズローの欲求5段階層説と不登校を考える
『マズローの欲求5段階層説』というのは何かといいますと・・・
とてもわかりやすい図があったので、まずはご紹介します。
出典:https://www.jimpei.net/entry/maslow
「人の欲求」はこのようなピラミッドになっているそうです。
この中の「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求(社会的欲求)」が不登校と関係があるのでこの3つについて簡単に説明したいと思います。
①生理的欲求
これは、「食欲や睡眠欲」などの本能的な欲求になります。
②安全の欲求
「安心した暮らしをしたい」「身の危険から守る」などの欲求です。
③所属と愛の欲求
これは「社会的欲求」などと呼ばれていて、「社会的集団に所属したい」「社会と繋がりたい」などの欲求です。
そしてこれが重要なのですが
この欲求は『ピラミッドの下の欲求を満たさないとその上の欲求は満たせない』のです。
つまり・・・
「生理的欲求」が満たされて、初めて「安全の欲求」が満たされ、「所属と愛の欲求(社会的欲求)」へと進めるわけです。
学校に通うことで、「ストレスから身の危険」を感じたり「安心に暮らすことができない」と感じたりすると、「安全の欲求」が満たされていない状態になり、「社会的集団に所属したい」つまり「学校へ行きたい」という欲求は出てこないということなるんです。
私の中でこの『マズローの欲求5段階層説』を知って、もう首がもげるほどうなずき、「自分の感じたことはまさしくこれだ!」と思いました。
「安全の欲求」が満たされれば、自ずと次の「所属と愛の欲求(社会的欲求)」へと進めるわけです。
もちろん、学校が「安全の欲求」を満たさない場所であれば、学校ではない場所へ「所属と愛の欲求(社会的欲求)」を求めることになるんだと思います。
うちの息子の場合、
ある段階で「安全の欲求」は満たされたけれども、学校へ行けば「安全の欲求」がまた壊れてしまうため「行かない」という選択をした。
そして、高校という選択枠がたくさんあることを知り「安全の欲求」が満たされると感じたから、次の「所属と愛の欲求(社会的欲求)」を満たそうと動き出した。
と、いう事なのだと思います。
いつまでこの不登校は続くのか・・・と考えてしまい、気持ちがふさぎ込むことはあると思います。
私も暗いトンネルに入って出られないような気持ちになったこともありました。
そんな時は、
★「安全の欲求」が満たされていないから満たそうと家で休んでいる
★「安全の欲求」が脅かされないように「動かない」という選択をしている
と、頭の片隅にでもいれておけば「それなら仕方ないか」とほんの少し思えたりするのかな、なんて思います。
大丈夫、きっと今は休む時なんだ!
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